里暮らし体験塾とは

ナマハゲに代表される男鹿の地域伝統文化は、農耕生産や日々の暮らしと密接に結びついて生み出されてきたものです。大晦日一日のナマハゲ行事だけを切り離して伝承してゆくのではなく、この習俗の共同体社会での役割、日々の暮らしの中で培われてきたチエ(経験的知識)やワザ(生活技術)など、底流にある本質的な部分や現代的意義を将来世代に伝えていくことが大切です。

近年、農山漁村に移り住んで半自給の暮らしを希望する若者が増えています。彼らをつき動かしているものは、雇用など将来への不安ではなく、農林漁業を「人間労働のあるべき姿」としてとらえ直そうという想いです。
生きるために必要なものをすべてお金に依存するのではなく、可能な限り自らの手でつくり出す。そういう暮らしのあり方に「真の豊かさ」を見いだそうとしているのです。

先の大震災で私たちが学んだ中のひとつが「自分の力で自らのいのちを守る」ことの大切さです。そのための「生きる技術」をふだんの暮らしの中で磨いておくことがもとめられます。
こうした社会状況にこたえるべく、先人たちが培ってきた自給のためのチエとワザを掘り起こし、次世代に継承するための拠点センターとして「里暮らし体験塾」が開設されました。

里暮らし体験塾では、地元の男鹿の人たちと語らいながら、農作業・山仕事・炭焼き・伝統食作り・味噌づくり・油搾り・ワラ細工・蔓細工など数々の実習をおこなうことができます。
これらの体験内容は、里の人々の暮らしや四季折々の自然に合わせて変化し、決まった日程で行うものではございません。
里の日々の暮らしに溶けこむように、その日その日の暮らし・生活を体感してみてください。

通常体験(常時開催)メニュー

わらのミニリース作り体験(500円)

ナマハゲ行事にも使われる地元産のわらを使ってミニリースを作ります。本来はお正月に飾るしめ飾りをモチーフにしていますが、時期を問わず飾れるようにシンプルなデザインにしています。

  • 一度に対応できる人数は4名程度までとなります。
  • 他の体験やワークショップ開催などでお休みの場合もございますので、体験をご希望の方は事前のご予約をおすすめいたします。

里暮らし体現者、募集してます。
催しをしたい方には場所もお貸しします。

里暮らしに興味がある、山仕事をしてみたい、田んぼをやってみたい、野菜が作りたい、里暮らし等に関わる技術の習得や伝承をしたいと思っている方で、一緒に活動していただけるボランティアスタッフを募集しています。
また、里暮らし体験塾を利用して様々な活動をしたい方に場所をお貸しいたします。 お気軽にお問い合わせください。

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